《9月》サファイア~思いを貫徹するパワーもたらす「天の宝石」
サファイアの特徴
さまざまな美しい色彩で私たちを楽しませてくれるサファイア。「サファイア」という名は青色を示すラテン語の「サッピルス」が由来です。鉱物としての名は「コランダム」で、宝石の女王であるルビーと同じ鉱物から生まれるものになります。コランダムの中で、クロムを含むと赤色に輝き、酸化鉄と酸化チタンを含むことで青色に見えるなど、その含まれる不純物によって見える色が変わっていきます。赤色に見えるものだけをルビー、青に代表される他の色の宝石をサファイアと呼びます。
サファイアの特徴として、熱に強く非常に硬度が高いということが挙げられます。その特徴を活かし、人工的に製造され装飾品以外に工業利用もされています。使用されているもののひとつとして、なんと「人工衛星の窓」にもサファイアが使われているそうです。
サファイアの歴史
サファイアの歴史もとても古く、聖書では10回以上の言及がされている宝石です。中世になると、その神秘的なブルーの美しさを称え、聖職者たちが「天国の象徴」として身につけたそう。
主にタイ、ミャンマー、スリランカ、オーストラリアなどで採掘されるサファイアですが、その中でもカシミール地方のブルーサファイアは、めったに市場に出回らないほどの最高品質で、もはや幻の宝石とまで呼ばれています。インドとパキスタン国境付近にある高地、バッダール渓谷で1881年に発見されたのが最初だそうで、その後すぐ、1887年までには大型の結晶はほぼ取りつくされてしまうほどに希少なものでした。
その美しさから手に入れたい方も非常に多く、オークションなどにかけられるカシミールサファイアの多くは100年以上前に採掘されたものなんだそうです。その歴史と共に人々を魅了し続ける、まさに「幻の石」ですね。
サファイアの効果
サファイアの石言葉は「成功」「慈愛」「誠実」です。ルビーの記事でもお伝えしたとおり、サファイアには事業や家庭の「基盤を固める」という効果があります。持つ人の目標や思いをやり遂げる大きなサポートになるでしょう。また、事業を立ち上げる方やスポーツ選手の方におすすめなのは「カリスマ性、勝利運を高める」というサファイアの効果。集中力や直観力を高め、自分にとってのチャンスを掴むお守りとなってくれるはず。
また、サファイアについて近年で最も印象的なエピソードはなんといっても「イギリスのダイアナ元妃が最も愛した宝石」ですね。チャールズ国王が当時、故ダイアナ元妃に贈った婚約指輪にサファイアがあしらわれていたこと、そしてウィリアム皇太子は、キャサリン妃へサファイアの指輪をプロポーズと共に贈りました。「慈愛」の象徴として、サファイアは今も人々に深く愛されています。
サファイアと相性の良いパワーストーン
・ルビー
先述したとおり、同じコランダムから生まれるサファイアとルビーは相性ぴったりの組み合わせ。ルビーがもたらす行動力、サファイアがもたらす直観力で持つ人の成功へ大きな手助けとなってくれるでしょう。「情熱」と「堅実」の力をぜひ味方につけてみてください。
・ラピスラズリ
美しいブルーの中に黄色の斑点が夜空のようで、こちらも「天空の石」として愛されてきたラピスラズリ。「慈愛」を象徴するサファイアとの組み合わせは、ラピスラズリの「幸福を呼ぶ力」と相まって、持つ人の内面から受動的ではない「自分自身の幸せ」を呼び込むパワーをもたらしてくれるでしょう。
・エメラルド
エメラルドの、人と人との「コミュニケーション力」を育むパワーは、サファイアが持つ「慈愛」のエネルギーと組み合わせることにより、持ち主とその大切な人々との絆をさらに強くしてくれるでしょう。家庭円満などのお守りには最適な組み合わせです。
・アメジスト
愛の守護石であるアメジストと慈愛の象徴であるサファイアの組み合わせは、相手の本質を見抜く冷静さ、惰性に流されない自らの思いを遂げる力をもたらす、落ち着いた関係を願う方にはとてもおすすめなお守りとなります。