《3月》アクアマリン~清らかな透明感溢れるブルーは「天使の石」
アクアマリンの特徴
3月の誕生石として有名な、美しい透明感をまとった青い宝石「アクアマリン」。鉱物学的にはエメラルドなどと同じ「ベリル(緑柱石)」の仲間になります。このベリルという鉱物は、純粋なものは無色透明であり、ここに鉄が混じることでアクアマリンの美しいブルーが形成されるのです。採掘される瞬間はどちらかといえば青緑色に近く、そこから色味を良くするための加工を施すことで緑色を消し、アクアマリン特有のクリアブルーが生み出されます。
アクアマリンの中でも最上級と呼ばれる「サンタマリア」という宝石があります。アクアマリンの薄いブルーに比べると、このサンタマリアのブルーはとても濃いのが特徴。1カラットあたりの価格では、一般のアクアマリンのなんと10倍以上にもなっています。
アクアマリンの歴史
ラテン語で水をあらわす「アクア」、海をあらわす「マリーン」から名づけられたアクアマリン。その名の通り、透き通る広大な海のようなかがやきを持つ宝石です。その歴史もやはり海と関わりの強いものになっています。
ギリシャ神話では、海の精であるセイレーンの宝物が、浜辺へと打ち上げられ宝石になったという記述があり、古代ローマでは、このセイレーンの宝石であるアクアマリンを拾ったのが、海の神ネプチューンと言い伝えられました。古代の人々はこの逸話から、航海の無事を祈る守護石としてアクアマリンを身に着けたそうです。
中世のヨーロッパでは、あのフランス王妃マリー・アントワネットが愛した宝石として、ジュエリーとしてとても華やかな歴史を歩んだアクアマリン。ロウソクや夜の照明の中でひときわ美しく輝く性質から、夜会の宝石として、当時の上流階級の人々はアクアマリンを「夜の女王」と呼びました。また、「月の光で輝く」というなんともロマンチックな特性から、別名「人魚石」とも呼ばれることもあるそうです。
アクアマリンの効果
石言葉は「幸福」「聡明」「富」であるアクアマリン。昔からいくつかの愛称があるアクアマリンですが、そのヒーリング効果から「天使の石」とも呼ばれています。母なる海のように、穏やかで全てを包み込むような癒しのエネルギーを与えてくれるでしょう。隣人に対しての優しい心や柔軟な姿勢をもたらすその効果は、人間関係のトラブルや、恋人や夫婦の不調和を解消したいというときにも助けになってくれます。また「女性の手助けをしてくれる」パワーストーンとも言われており、恋愛運において素敵な出会いや幸せな結婚をもたらすといったことの他に、生命の源である海を象徴するアクアマリンは「子宝に恵まれるパワーストーン」としても人気の石です。
アクアマリンと相性の良いパワーストーン
・ローズクォーツ
ほんのりと薄いピンクカラーが、アクアマリンのクリアブルーに見た目もとてもよくマッチする組み合わせ。アクアマリンの恋愛面へのエネルギーを最大限に引きだします。また、癒しのパワーも高まる組み合わせですので、恋のお守りとしては最適と言えます。
・ラピスラズリ
濃淡のブルーがとても美しいこの組み合わせは、アクアマリンの恋愛運へのエネルギーを最も引きだしますが、その他の金運や目標達成などの総合的な運気も高めてくれます。永く愛用できる、幅広い意味でのお守りと言えます。
・アメジスト
2月の誕生石であるアメジストと、恋愛運を高めてくれるパワーストーン同士の組み合わせ。アクアマリンの心を穏やかにする効果と、アメジストの冷静さ・落ち着きを与えてくれる効果は、感情的になりがちな恋愛の中で相手や物事の本質を見抜く力を与えてくれるでしょう。
・ペリドット
太陽の石である、8月の誕生石ペリドットとの組み合わせは、やはり恋愛運そして癒しの効果を高める組み合わせ。柔軟な姿勢をもたらすアクアマリン、そして前向きな心を与えてくれるペリドットとの相乗効果はひたむきなあなたの魅力をさらに高めてくれるはず。